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おいしいビールを作るのです! ~その1

お待たせいたしました。ビール作りレポートです。
今回、社会科見学チーム一行が行ってきましたのは、横浜・生麦にある
キリンビアビレッジです。

この講座、4~6名のチームで申し込まなければならないし、有料なのですが、
他にあまりやっているところがない上に、1回に参加できる人数が限られて
いるため、2ヶ月前に申し込んで、6~8倍の抽選に当選しなければならないという
なかなかの難関です。今回は奇跡的に参加することができました。

集合は朝9時、京浜急行の生麦駅。
ここからてってけ10分ほど歩いて、工場へと向かいます。
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受付を済ませると、まずは講義室へ。
本日は5チーム、老若男女揃った30名弱の参加者が集まって、
ビール作りのための講義を受けます。

ビール作りには、「製麦」「仕込み」「発酵」「貯蔵」「ろ過」「パッケージング」という
6つの行程があります。

まず「製麦」。ビールの原料の麦を発芽させ、根を取り除いて「麦芽」を作ります。
次に「仕込み」。麦芽のでんぷんを糖分に分解し、香りの元となるホップを加えて
ジュース(麦汁)を行程です。↓ 原料の二条大麦とホップ。
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出来上がったジュースに酵母を加えて「発酵」させると、アルコール分が発生し、
1週間ほどで若ビールができあがります。
ここから1~2ヶ月ほど「貯蔵」している間に、ビールに風味や香りが生まれます。
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熟成したビールを「ろ過」し、缶やビン、あるいは樽につめて、
市場に出回るビールの出来上がり!

全工程には数ヶ月かかりますが、本日は、2番目の「仕込み」過程を体験します。
作るビールのためにブレンドされた麦芽を、低温で煮込んでジュースにし、
ホップを追加して発酵の準備をするまでの段階です。

たかだか煮込むだけの作業と思うなかれ!
コレがまた、大変なのです。
「ビール作りのポイントは、温度管理と時間管理と撹拌!」と、ビール講座の先生。
○度の状態で10分間キープ、誤差は+-1度に抑えてください。とか。
1分間に1度ずつ温度を上げて、10分間で○度まで持っていってください。とか。
こんな細かい指示が、分単位で続くのです。
温度を下げないように常に温度計を気にしなければなりませんし、
逆に上げすぎないように、ずっと鍋をかき回し続けなければなりません。

息つく間もない行程なので、1チーム4~6人で参加することが条件となっているワケ
ですが……これは大仕事です。本日最低人数の4人で参加のぱきらチーム。
しかも、基本全員わりにアバウトで目分量な性格。
「果たしてそんなコトができるだろうか……」と、のっけから戦々恐々。

さて。講義の最後に、本日作るビールの種類をチームごとに決めます。
一番オーソドックスなタイプのビールという「ピルスナー」、
さらっとした味の「黒ビール」、苦味が少なく女性に人気があるという「赤ビール」、
苦味が強い、茶色いビールの「ボックタイプ」、そして、明治時代に初めて作られた
ビールを再現したという、「横浜ビアザケ」の5種類の中から、ひとつ選びます。

麦芽やホップの割合と各行程の作業時間によって、色や香りが変わってくるのだそうです。

他チームがピルスナーや赤ビールを選択する中、
本日唯一女性のみで参加のぱきらのチームは、レアさにひかれ、果敢にも
「横浜ビアザケ」に挑戦することに決めました。
「明治時代を彷彿させるイメージのビール。麦芽とホップの香りが強く、口の中で
広がる苦味が心地よい絶品」とのうたい文句です。
どんだけ苦いんだか! これはもう、怖いモノ見たさの領域!?

果たしてどうなることやら!
学校の、調理室というよりは化学実験室を思い出させるような作業室に移動し、
いよいよビール作りを開始します。
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ここで、チームごとに色違いのエプロンを支給されます。
ぱきらのチームはピンクチーム。ピンクのエプロンをつけて、チームに一人ついてくれる
インストラクターさんの指導のもと、作業を開始します~!!

by tabipachira | 2009-07-07 23:47 | 社会科見学部  

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