街の歴史がいっぱい詰まっています。
2009年 05月 03日
風祭から電車に乗った一行は、しかし、お隣の箱根板橋駅でさっさと電車を降りました。
ここから、小田原散策を開始するのです。
小田原は、城下町にして東海道の宿場町。街のあちこちに、古いお店がたくさん残って
います。これらのお店でそれぞれに街かど博物館として、
店や商品の歴史を展示しているのです。
個人商店が多いので日曜日休みのお店もあり、また、街のいたるところに点在している
ためアクセスの仕方も複雑だったため、今回は鈴廣かまぼこ博物館の受付の方に
相談に乗っていただきコースを決定。箱根板橋駅からのスタートとなりました。
(開いているかどうか電話で問い合わせてもらったりまでしました。ありがとうございました。)
箱根板橋のこじんまりとしたかわいらしい駅舎を出て、線路の南側に出ますと、
箱根から続いてくる早川の流れに出会います。
しばらく川沿いの道を歩きます。晩春の心地よい風に吹かれつつ、緑も目にまぶしい
緩やかな川の流れを追って……と行きたいところですが、しかし……!!
本日、風が非常に強いです!!
ものすごく強いです!!
吹き付ける向かい風に、
「帽子が飛ばされる!」
「目が痛い!」
「川に落ちる!!」
と絶叫しながら、歩いていきますと、前方に「寄木細工」の文字が見えました。
箱根名物・寄木細工ですが、ここ小田原にも職人がいてお店があります。
寄木ギャラリー(露木木工所)です。
寄木細工を作っていく工程のビデオを見せていただきました。
一同、「ほほ~ぅ」「ふぅぅん」と感心しながらビデオに熱中。さらにお店の中を見て回ります。
ステキな工芸品がいっぱいで、目移りしてしまいます~。
しかしさすがにどれもお値段が張りますね……こんどお金を握り締めて買い物に来よう……。
寄木ギャラリーを出て、お隣のひもの屋さんへ。コチラも街かど博物館になっています。
オイシそうな干物がならんでいます~。
ここは予約をすれば干物さばき体験が出来るそうです。チェックチェック!
小田原港に寄り道して海を見た後、北に進路を変えます。再び早川を渡り、
1ヶ月前ならさぞかしキレイだったであろう桜並木の小道を、風にも負けず快適にお散歩。
この道沿いに、小田原文学館が建っています。北原白秋の歌碑などもあります。
時間もだいぶ押してまいりましたので、きょうは文学館見学はパスです。
こちらはお庭から見た文学館。つつじがキレイに咲いていて、
突風にもめげずに写生会をしているグループがいました。
さてさて。
国道1号線・東海道に出ます。
と、古めかしげな看板を掲げた梅干屋さんがあります。
「欄干橋ちん里う」も、街かど博物館。明治初期創業とのことで、お店の奥には古そうな
瓶がたくさん並んでいます。と思ったら! 明治期に漬けた梅干なんだとか!!
うひゃ~。とびっくりする一同。
確かに、「江戸時代の梅干がどっかの蔵から出てきた~」なんてハナシも聞いたこと
ありますものね。でも、見るのは初めてです。
「梅干は、腐る前に干からびてしまうわけだから、これ以上悪くなることはないんです。
だから、保存期間は半永久。」と、店員さん。
※スーパーで売っているものは、製法が違いますので、賞味期限をお守りください。
よ~くのぞき込んでみると、梅干のような、梅干でないようなものがいっぱいに
詰まった瓶に、隙間を埋めるように詰まっている白いものが……。
なんと、塩のかたまりです。梅干は、時間が経つと自然に塩を吹きだすのだと、
店員さんの説明。で、その店員さんがなにやら白いもののいっぱい詰まった瓶を
取り出してきて、中から一粒ずつつまんで見せてくれたのが、コレ!
梅干が出した塩!!
顕微鏡で見る塩の結晶みたいですが、5ミリほどの小さな塊です。
ナゼか四角く固まるんだって。面白~い~!!
楽しませていただきましたので、小さなものですが、梅塩をお土産に購入し、
お店を出ます。街かど博物館めぐり、最後の仕上げは東海道を挟んで向かいにある
小田原「ういろう」本店。こちらは街かど博物館ではないのですが、たたずまいといい
知名度といい、何かスゴイ……。
城かと見まごう荘厳な建物は、江戸時代の歌舞伎十八番「外郎売の台詞」にもあるとおり、
「八方が八棟・表が三つ棟玉堂作り」云々……。
店内に入ってみると……ん? 薬屋さん……??
ハイ。薬も売っていますが、いわゆるお菓子のういろうもあります。試食も出来ます。
ういろうというと、名古屋を思い浮かべますが、実はこちらが元祖。
名古屋のういろうは固めの羊羹みたいな感じですが、コチラはもっともちもちしています。
この小田原ういろう、もともとは薬屋さん。渡来人のういろうさんが開発した
透頂香(とうちんこう)という薬を飲むときに、一緒に食べるためのお菓子を売り出したのが
小田原ういろうの起源なのだそうです。
前出の「外郎売の台詞」でも、外郎売が売っているのは薬の「透頂香」です。
現在でも、お店を入ってすぐにお菓子のショーケースがあり、
その奥の3分の1ほどのスペースで、薬が売られています。
職場の仲間一行でしたので、他の皆さんにお土産にういろうを買っていくことにしました。
かまぼこ・梅塩・ういろうと、たくさんお買い物をした袋を提げて、ゴキゲンでお店を出ます。
駅に戻る前にちょこっと寄り道。目指すのは小田原のシンボル、小田原城です。
ここから、小田原散策を開始するのです。
小田原は、城下町にして東海道の宿場町。街のあちこちに、古いお店がたくさん残って
います。これらのお店でそれぞれに街かど博物館として、
店や商品の歴史を展示しているのです。
個人商店が多いので日曜日休みのお店もあり、また、街のいたるところに点在している
ためアクセスの仕方も複雑だったため、今回は鈴廣かまぼこ博物館の受付の方に
相談に乗っていただきコースを決定。箱根板橋駅からのスタートとなりました。
(開いているかどうか電話で問い合わせてもらったりまでしました。ありがとうございました。)
箱根板橋のこじんまりとしたかわいらしい駅舎を出て、線路の南側に出ますと、
箱根から続いてくる早川の流れに出会います。
しばらく川沿いの道を歩きます。晩春の心地よい風に吹かれつつ、緑も目にまぶしい
緩やかな川の流れを追って……と行きたいところですが、しかし……!!
本日、風が非常に強いです!!
ものすごく強いです!!
吹き付ける向かい風に、
「帽子が飛ばされる!」
「目が痛い!」
「川に落ちる!!」
と絶叫しながら、歩いていきますと、前方に「寄木細工」の文字が見えました。
箱根名物・寄木細工ですが、ここ小田原にも職人がいてお店があります。
寄木ギャラリー(露木木工所)です。
寄木細工を作っていく工程のビデオを見せていただきました。
一同、「ほほ~ぅ」「ふぅぅん」と感心しながらビデオに熱中。さらにお店の中を見て回ります。
ステキな工芸品がいっぱいで、目移りしてしまいます~。
しかしさすがにどれもお値段が張りますね……こんどお金を握り締めて買い物に来よう……。
寄木ギャラリーを出て、お隣のひもの屋さんへ。コチラも街かど博物館になっています。
オイシそうな干物がならんでいます~。
ここは予約をすれば干物さばき体験が出来るそうです。チェックチェック!
小田原港に寄り道して海を見た後、北に進路を変えます。再び早川を渡り、
1ヶ月前ならさぞかしキレイだったであろう桜並木の小道を、風にも負けず快適にお散歩。
この道沿いに、小田原文学館が建っています。北原白秋の歌碑などもあります。
時間もだいぶ押してまいりましたので、きょうは文学館見学はパスです。
こちらはお庭から見た文学館。つつじがキレイに咲いていて、
突風にもめげずに写生会をしているグループがいました。
さてさて。
国道1号線・東海道に出ます。
と、古めかしげな看板を掲げた梅干屋さんがあります。
「欄干橋ちん里う」も、街かど博物館。明治初期創業とのことで、お店の奥には古そうな
瓶がたくさん並んでいます。と思ったら! 明治期に漬けた梅干なんだとか!!
うひゃ~。とびっくりする一同。
確かに、「江戸時代の梅干がどっかの蔵から出てきた~」なんてハナシも聞いたこと
ありますものね。でも、見るのは初めてです。
「梅干は、腐る前に干からびてしまうわけだから、これ以上悪くなることはないんです。
だから、保存期間は半永久。」と、店員さん。
※スーパーで売っているものは、製法が違いますので、賞味期限をお守りください。
よ~くのぞき込んでみると、梅干のような、梅干でないようなものがいっぱいに
詰まった瓶に、隙間を埋めるように詰まっている白いものが……。
なんと、塩のかたまりです。梅干は、時間が経つと自然に塩を吹きだすのだと、
店員さんの説明。で、その店員さんがなにやら白いもののいっぱい詰まった瓶を
取り出してきて、中から一粒ずつつまんで見せてくれたのが、コレ!
梅干が出した塩!!
顕微鏡で見る塩の結晶みたいですが、5ミリほどの小さな塊です。
ナゼか四角く固まるんだって。面白~い~!!
楽しませていただきましたので、小さなものですが、梅塩をお土産に購入し、
お店を出ます。街かど博物館めぐり、最後の仕上げは東海道を挟んで向かいにある
小田原「ういろう」本店。こちらは街かど博物館ではないのですが、たたずまいといい
知名度といい、何かスゴイ……。
城かと見まごう荘厳な建物は、江戸時代の歌舞伎十八番「外郎売の台詞」にもあるとおり、
「八方が八棟・表が三つ棟玉堂作り」云々……。
店内に入ってみると……ん? 薬屋さん……??
ハイ。薬も売っていますが、いわゆるお菓子のういろうもあります。試食も出来ます。
ういろうというと、名古屋を思い浮かべますが、実はこちらが元祖。
名古屋のういろうは固めの羊羹みたいな感じですが、コチラはもっともちもちしています。
この小田原ういろう、もともとは薬屋さん。渡来人のういろうさんが開発した
透頂香(とうちんこう)という薬を飲むときに、一緒に食べるためのお菓子を売り出したのが
小田原ういろうの起源なのだそうです。
前出の「外郎売の台詞」でも、外郎売が売っているのは薬の「透頂香」です。
現在でも、お店を入ってすぐにお菓子のショーケースがあり、
その奥の3分の1ほどのスペースで、薬が売られています。
職場の仲間一行でしたので、他の皆さんにお土産にういろうを買っていくことにしました。
かまぼこ・梅塩・ういろうと、たくさんお買い物をした袋を提げて、ゴキゲンでお店を出ます。
駅に戻る前にちょこっと寄り道。目指すのは小田原のシンボル、小田原城です。
by tabipachira | 2009-05-03 23:59 | 社会科見学部