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4日目終了…

下部温泉でお腹一杯になり、がっつり休憩した2人。
さてさて。時刻は……と見れば。
なんとまだ、12時半。
鳥モツ煮とほうとうが出来上がるのを待って、のんびり食べて、
かれこれ小1時間も休憩してしまいましたが、それでもまだ
お昼を過ぎたばかりなのです。

秋分の日です。
暮れるのが早くなったとはいえ、さすがにまだまだ日は高い。
雨だからここで終わりにしようかとも思いましたが、
やっぱりもう少し歩きたい……!!

駅に着いて休憩するたびに、「もう一駅進むか?」「ここで電車に
乗って帰るか?」の選択を迫られている、大雨歩きなのですが……

しかし。

どうも決断のポイントに着くたびに、雨が小止みになります。
「お! 止むのかな?? まだ行けるかな??」と思って歩き出すと、
フシギと大降りに……。

下部温泉で食事を終えて店を出たときも、霧雨くらいの小雨になって
いました。……騙されちゃいけない。でも……次の駅はかなり近いし、
このくらいの雨なら行っちゃえるかも……。

ずぶ濡れの2人。
いっそ下部温泉でお湯に浸かって、温まって帰っちゃおうか♪
という誘惑もありましたが、しかし温泉に浸かった後でまたこの
びしょびしょの服を着るのがイヤ……。

迷った末に、「もう一駅だけね♪」と進むことにいたしました。

下部温泉を出てすぐに、踏み切りを渡って線路の右側に出ます。
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線路&電車を右に見る区間が多かった身延線歩きですが、
その線路は左側に。ちょっと気分が変わります。
お! 電車だ電車だ! 電車が左だ!
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身延線は、「1時間待ち」とかがザラにある弱小ローカル線ですが、
特急も入れると電車の本数は少なくないのです。歩いていると、ちょこちょこ
電車とすれ違ったり、追い越されたりします。

下部温泉からお次の甲斐常葉駅は、2,4キロのちょこっとした距離です。
天気がよければさぞかし気持ちよかろうと思われる田舎道を進むこと30分。
例によって小さな駅舎の無人駅にたどり着きました。
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これまた例によって、雨は小降り。時刻はやっと1時過ぎ。
……進めないこともないのですが、地図を見るとここから先はかなり何もない、
しかも道幅も狭めの山の中の道に入りそうな気がするので、
雨歩きはここで終了することにしました。
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身延行きの電車に乗って、帰途に着きます~。

さてさて。
ぱきらの携帯は、どうなったかな?? と言いますと。

相変わらず、電源が入りません。

そういえば、デジカメのSDカードも大容量のほうを家に忘れてきたんだった!
のですが、これは幸か不幸か、大雨のため自然に撮影枚数が減ったので、
小さいメモリでもどうにか間に合いました。う~ん。何もかもが予想外の展開……。

しかし、まぁ、……アクシデントは旅の思い出……

と自分に言い聞かせまして、本日も楽しいお散歩となりました!
スタートの富士駅から、54キロ。
ゴールの甲府駅まで、あと34キロ!!

# by tabipachira | 2010-11-08 01:58 | ちょっと遠くへ  

鳥モツ煮のフシギ??

下部温泉に着きました。
線路とは川を挟んで左岸を歩いていましたが、駅があるので川を渡って右岸に移ります。
久々に、特急電車の停まる、有人の大きい目の駅です。
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駅の隣にある下部ホテルのほかには、見渡す限りに温泉ホテル&旅館は見当たりません
が、駅から続く道の向こうにはたくさんの旅館があるようです。

駅前には食堂も♪
良かった~♪ にぎやかだ♪ やっぱり「特急の停まる駅は違うわぁぁ~♪♪」

さて。次の駅に向かってもう少し歩くか。
ここで終わりにして特急に乗って快適に帰るか。

……雨脚も次第に強くなってきているし。お腹も空いたし。お昼時だし。
駅前にある大きめの食堂に入って、ちょっと休憩しながら今後について考えることにしました。

そこはかとなく懐かしげなショーウィンドウに、
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旅心をくすぐる、「名物」……
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そして……

ショーウィンドウの横で、ひときわ目を引く、いま話題のアレ……
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B-1グランプリ獲得の、甲府鳥モツ煮……!!

山梨名物にして、ももたもぱきらも大好きな「ほうとう」を注文し、
ついでに「これは食べねば♪」と、ウワサの鳥モツ煮も一緒に注文してみました。

ほうとうは注文が入ってから煮込むそうで、時間がかかるそうで、その間に
運ばれてきた鳥モツ煮をひとまずいただきます!!
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ん~ん、うまい~。うまいけど、そんなにうまい~??
というのが、本日の正直な感想……。
県境は越えるものの、甲府に近い富士市民(元?)だからか、
この料理に特別なイメージは受けません。
他の場所ではコレ食べないのですか??

う~ん。
うまいけど、焼きそばや餃子のほうがおいしい気がします……。

でも、でもねぇ、フシギなんです。
B-1グランプリっていうのはね、数あるエントリー商品の中から、お腹一杯になるまで
いろいろな候補作品を食べて、おいしかったと思うものに割り箸を投票するシステム
なんですよね。それはつまり、おいしいかおいしくないか以前に、食べるか食べないか
の選択も賞の決定に関わってくるわけで、「いかにみんなに食べさせるか」といのも
重要になってくるんですよね。

そこで。
過去の上位入賞に焼きそばや餃子が多いのは、まぁ当然の結果なのかなと思います。
焼きそばや餃子は、少なくともほとんどの人が好きだし、食べられるし、食べてそれほど
ハズレはないと思いますし。
だから、食べる人が多い=割り箸の数が多いというのは納得できるコトなのです。

でも、鳥モツ(前はホルモンの例もありましたが)というのは、食わず嫌いな人も少なくない
食べ物だと思うんです。これを食べて、さらに「一番おいしい」と思った人がグランプリを
獲得するほどいるというのが、まずオドロキなのです。

本当に鳥モツ煮が数あるB-1候補の中で一番おいしかったのか。
B-1参加者には鳥モツもホルモンも好きな、ニュートラルなグルメが多かったのか。

どういう力が働いたのかは、参加していない身には想像がつきませんが、
ともあれ! B-1グランプリの鳥モツ煮、食べた!!

そして、富士宮焼きそばと、甲府鳥モツ煮の二大B-1巨頭を擁する身延線は、
なんだかスゴイ!!

このまま身延線歩きを続けて、甲府に着いたら、もう1回鳥モツ煮を食べてみよう。
甲府のは、もっと特別においしいのかも♪ と期待に胸を膨らます、
「うまいもの好き」ももたとぱきらでした。

それにしても。
食堂には、昼時とあって続々人が入ってきましたが、みんながみんな
(ももたの報告によれば、ぱきらがトイレに行っている間にも)
漏れなく鳥モツ煮をオーダーしていたぞ。B-1グランプリの宣伝効果、恐るべし!

でも、ももた&ぱきらの率直な感想。
鳥モツ煮よりも、かぼちゃ味のまったりアツアツのほうとうがおいしかった~♪♪
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# by tabipachira | 2010-11-02 01:52 | ちょっと遠くへ  

トンネル・温泉?・携帯&カメラ…

身延線歩きの続きです。

塩ノ沢から次の駅の波高島(はだかじまと読むのです!)までは、
4.5キロ。ぷらぷら歩きのペースでは、1時間ちょっとの距離です。
大雨問題、カメラ問題、携帯問題と、問題山積踏んだり蹴ったりの
ぱきらですが、不幸中の幸い??なのは、雨のためにカメラを出しっぱなし
で歩くことができず、自然に撮影枚数も少なくなっていること……。
これなら小っちゃい要領しかないSDカードでも、どうにか間に合いそう。
問題は、携帯よ……。

波高島の駅でちょこっと試してみましたが、液晶画面は相変わらず
ちゃぷちゃぷしたカンジで、電源ボタンを押しても反応ナシ。

例によって無人駅ながら、前の駅よりはちょっと大き目の駅舎と
駐車場を持つ波高島駅。例によって、駅前には休憩所は一切
ありません。なので、駅舎のベンチでちょこっと休憩。
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さて、お次は温泉地としてジモトではちょこっと有名な、下部温泉駅です。

距離はわずか1.5キロ。身延線の駅間の距離の短さって、つくづくナゾです。
88キロの間に39駅。平均したら、駅と駅の間は2キロちょっとになります。
歩いても30分弱の距離です。各駅停車が1~2時間に一本しか走っていない
ローカル線としては、ちょっと他に例を見ない駅の多さではないでしょうか。

この辺は、もともとJR(当時は国鉄)ではなく、私鉄として開業した(しかも
最初は馬車鉄道だった)という歴史にも関係があるのでしょうか?
駅間距離が短いとはいえ、山を越えたり谷を越えたりするから、
「いくつかの集落にまとめて一駅」ということができないのかもしれませんね。

そこらあたり、詳しい身延線の歴史については、また機会を改めて調査&ご報告
したいと思っておりますが……

ともあれ、下部温泉まで1.5キロ。急ぎ足なら、10分ちょっとで着いちゃう距離!!

ここで、道がふたつに分かれます。
ひとつは、駅前にある看板に沿っていく、民家にはさまれた細い道。
もうひとつは、地図に載っている広めの県道……。

さぁ、どっちにする??

看板を信用しないわけではありませんが、いざというとき地図に載っていない小道に
入るのは(とくにこの天気では)ちょっと不安なので、広い県道を行くことにしました。

すると……

ほどなく、長~いトンネルが現れた……!!
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波高島トンネルです。このトンネル、長~い!!
入り口を入ったら、出口は見えません!!

一応歩道はあるので、それほどの危険はないハズなのですが、横を時たま通る
車はけっこうビュンビュン飛ばしているので、ちょっと怖いです。

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「ひぃぃ~! 怖い~~!!」
「トンネルってイヤ~!! これ絶対ひとりだったら通れないよ。」
「出口見えないし~!!」

などと言う声も、トンネルの壁に反響する車の音で、掻き消され……。
仕方なく、オレンジ色のささやかな明かりのなかを、無言でてってけ歩く……。

が、しかし。
これだけ雨が降っていると、外を歩くよりは濡れないトンネル内のほうが
歩きやすいような気もします。今日は、このルート選択で正解だったかも。

どうにかこうにかトンネルを抜けると、すぐに山肌と川の間を行く道に出ます。
県道とはいえ、歩道は途切れ途切れ。歩道を求めて通りの右に行ったり左に移ったり。
ちょっと行くと、お次の下部温泉駅のシンボル?下部ホテルが
霧の中、右手に姿を現しました。
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もうちょっと行くと。

ハリウッド張りの看板が……!!
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ちょこっと10分強。と思った割には、意外に30分くらいかかっちゃいましたが……
下部温泉駅は、すぐそこです。
身延を出てから3駅目で、ようやく初の有人駅なのです。特急も停まるのです。
時刻は11時過ぎ。ちょうどいいカンジにお昼ちょっと前。
(朝早くに出てきたから、まだ午前中なの~♪)
2駅分休憩所に見放されたきた2人、ちょっとお腹が減ってきた。
お昼ごはんを食べられる店も、たぶんこの駅前にはあるでしょう~♪♪

ここまでほとんどヒトに遭っていないももたとぱきらは、喜び勇んで足を速めるのでした。

つづく

# by tabipachira | 2010-10-30 04:25 | ちょっと遠くへ  

危険! 雨天歩行

前回の続きです。

SDカードを探しながら、ももたとぱきらは身延を発ち、ともかく
次の駅に向かっててくてく歩き出しました。

雨はいよいよ本降りに。
大きな雨粒がびしばし降ってきて、ぱきらの雨合羽をたたきます。
でも、大丈夫♪ ぱきらが普段使っているのは、その辺の店で
2000円か3000円で買ったちゃッちい合羽ですが、きょうは
実家の山歩き用のいい合羽を借りてきたんです♪
これならかなりの本降りでも、濡れない&蒸れないんです♪

気温は低めで、合羽を着てテクテク歩いても暑さはそれほど
感じません。あぁ。歩くのにはちょうどいい気温なのですが……。

身延から次の塩ノ沢までは、2キロちょっと。
途中にSDカードを売っているような店はなく、というかそもそも
店自体がなく、立ち止まることもなく歩いて20分ちょっとで
到着してしまいました。
危険! 雨天歩行_b0151192_23153068.jpg


ここは、駅舎もない、本格派の無人駅です。
ホームに小さな屋根のついたベンチ的なモノがあるだけの、
小さな駅です。
例によって、ホームにはダレに咎められることもなく、出入り自由。

これからの雨天歩行に備え、
だれもいない屋根の下で、ももたはレインコート着用タイム。
ぱきらも、かぶっていただけの合羽を上下きっちり着用し、リュックの
中身を雨天用配置に変更。本や機械類は、濡れないように内側に。
予備のカメラとか、携帯とか……あ、あれ? 携帯は、どこにしまいましたか??

ハっとするぱきら。
携帯は、さっき無造作に合羽のポケットに突っ込んだような……。
濡れた手でポケットを探ると、びしょびしょになってぐったりした携帯が
出てきました……。

あ、あれ……携帯が……濡れてる……なんか電源切れてるけど……??
立ち上がらないな……電池切れかな……?? ん? なんか液晶画面が
水槽みたいにちゃぷちゃぷしてるような…………

……

携帯が、溺死!?

「……大丈夫??」と、心配げなももた。
「うん、なんか……携帯の電源が入んないんだけど……あはは、
とりあえず次の駅まで行ってみようか……」答えつつ、引きつる笑い。

心配ではありますが、この地の果てのような山の淵にへばりついた
小さな無人駅では、この携帯をどうすることもできませんので、
ひとまずリュックの奥の濡れない場所にしまいこんで、続きを
行くことにいたします。

この瞬間、それまでぱきらの意識の中の80パーセント近くの部分を
占めていた「SDカードの心配」は、十分の一くらいに縮小し、
約87パーセントが「携帯」によって占拠されることとなったのでした。

残りの5パーセントの意識で見た風景。↓

なんか、景色。
危険! 雨天歩行_b0151192_23381896.jpg


なんか、電車。
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なんか、川。
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# by tabipachira | 2010-10-21 23:44 | ちょっと遠くへ  

お散歩には危険がいっぱい

……異変に気づいたのは、
今回の出発地点・身延駅へと向かう電車の中のことでした。

愛猫ペコの、ちょ~かわいい動画をももたに見せようと、カメラを取り出して
電源を入れたところ……

「データがありません」

の表示が……!!

いやな予感が頭をかすめ、きのうの行動をプレイバック!
は!
データがいっぱいになっちゃったから、ちょっと整理しようと思って、
SDカードをパソコンに挿したまま忘れてきてしまったのですか!?

身延駅で、まずはキオスクへ。「SDカードありますか!?」
店員さんは申し訳なさそうに、ここにはないと言い、近所のコンビニを
教えてくれました。なのでそのコンビニに!

すると店員さん「ないですね~。申し訳ありません。」
ぱきら「では、この辺で売っていそうなところはありませんか!?」
店員さん「この先に電気屋さんがありますけど……」
ぱきら「でもこんな朝早く(8時台だ。)からやってないですよね…」
店員さん「う~ん、この辺は東京あたりと同じではないですからねぇ。」

のぉぉ!!
トーキョーでなくともSDカードは売ってますぞ!!

と、とりあえず。歩くうちに見つかることを期待して、進むことにします。
ぱきら、過去の経験を踏まえ、こんなこともあろうかと予備のカメラを
用意しております! でも、こちらのメモリは256MB。
1日に何百枚も、しかも現像できるサイズで写真を撮るには、ちょっと
不安がありますが、ひとまずはコレで行きます。

それにしても、暗い……そして、身延の町を出てからは、いよいよ雨が本降り……
お散歩には危険がいっぱい_b0151192_225651.jpg


コンビニでミニ休憩を取って体勢を整え、「よっしゃ行くか!」と、気合を入れた
ぱきら。この後に待ち構える試練は、この時点では考えもしませんでした。

……そう。

……完全防水加工の合羽の、ポケットが何だか重いということに……

(続く!!)

# by tabipachira | 2010-10-06 02:03 | ちょっと遠くへ